論より論語

論語を学びながら、自分なりの考えをまとめていきます。

人と出会うって楽しいネ! 「ともあり遠方より来たる、また楽しからずや」

「とも(朋)」とは同じ道を志す人(論語新釈 (講談社学術文庫 451))のこと。

論語では特に学問をきわめて、君子(聖人?)になろうとする人のことを言うのだと思うのだけれど、君子なんて、とても「ムリっ!」と感じてしまう。

そこでもっと身近なイメージで考えたい。

性善説というわけではないけれど、僕はどんな人でも、良い人になりたい、自分のことを高めていきたいという向上心を持っていると思っている。

君子にならなくてもいい。

たとえば、いい仕事をしたい。知識を増やしたい、いい父親になりたい、など。具体的な形は人によって違うけれど、みんなそれぞれの理想を持って生きている。そして一人に一つというわけじゃない。ある人が、職場ではいい仕事をしたいと考え、同時に家庭ではいい父親でありたいと願っている。

もちろん、実際にそれを実践している人ばかりではなくて、まったく正反対のことをしている人もいる。でも、それに気づいていなかったり、うまく表すことができていないだけなのだと思う。

 

ちょっと話がそれてしまった。

 

とにかく、そんなふうにして、人はより良くなろうとする気持ちを持っている。

そして人と人が出会う。いや、実際で出会わなくていいかもしれない。本を読む。テレビやラジオで話を聞く。ブログを読む。どんな場所でもいいから、自分の考えになかったものを知る。相手の考えの影響を受けて自分の考えが変化する。直接語り合うことができたなら、相手の考えも変化する。自分の考えと相手の考えは、まったく同じものにはならないけれど、ちょっと近づき、そしてお互いがお互いの理想に近づく。

ときには考えが反発しあうときもある。でも、自分を高めようとする気持ちに素直になれたなら、きっと変化する。

 

これほどうれしいことはない。

 

論語っておもしろい!

 

論語新釈 (講談社学術文庫 451)

論語新釈 (講談社学術文庫 451)