紀元前に説かれたアウトプットの重要性 「学んで時にこれを習う。またよろこばしからずや」
論語の中でももっともよく知られた言葉の一つ。
この言葉のポイントは、「学」と「習」の違いをどのように捉えるかにある。
論語新釈 (講談社学術文庫 451)によると「学」は知らないことを覚ること、そして「習」は「(ヒナが何度も羽を羽ばたかせて、飛ぼうとするように)何度も練習すること」という。通釈では「復習」として訳されている。
さらに高校生が感動した「論語」 (祥伝社新書)では、一歩踏み込んで、「習」を実践すること、実習することを解釈している。
たとえば新しい英単語を1つ覚える。これが学ぶだ。それを何度も口に出して練習する。あるいはノートに何度も書く。機会があれば、ネイティブと話し、実際にその言葉を使ってみる。そうしているうちに、その単語は頭に染み込み、完全に自分のものとなる。自分自身の言葉として使えるようになるのだ。
よりよい生き方、座右の銘、目標…何でもいい。新しいことを知り、それを実現したいと思うならば、何度も繰り返し練習し、実行する。そうすれば、それはいつしか自分のものになるだろう。
今、よくいわれるインプットからアウトプットへの重要性、そして習慣化の力につながる考えのように思う。
論語ってスゴイ!
- 作者: 宇野哲人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1980/01/08
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 19回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
- 作者: 佐久協
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2006/06/27
- メディア: 新書
- 購入: 5人 クリック: 87回
- この商品を含むブログ (53件) を見る